[2026-08-16] MusiCaresの健康支援 — 週10本の無料オンライン支援グループとツアー向けツールキット
- 8月16日
- 読了時間: 3分
GAJ(ジアソシエーションジャパン)による Recording Academy 関連の週次レポートです。本稿は MusiCares(ミュージケアーズ)公式発表に基づき、日本の音楽業界関係者向けに要約・再構成したものです。
賞を運営する団体が、同時に「セーフティネット」を持つ
MusiCares はレコーディング・アカデミーの姉弟団体で、音楽に携わる人々の健康・生活・就業を支える全米規模のチャリティである。1989年の活動開始以降、13万4千人を超える音楽業界従事者に対し、1億5千万ドル以上の支援を提供してきた。
現在の主なプログラムとしては、無料かつ秘密が保たれるオンラインの支援グループを週毎10本運営しているほか、キャリアのどの段階にも対応する支援プログラムを用意している。また、オンライン支援プラットフォーム Togetherall との提携により、利用できる窓口を拡げている。
2026年4月には、非営利団体 The Jed Foundation との協働で、音楽従事者向けの研修プログラムと情報サイトを公開している。背景には、MusiCares の2025年 Wellness in Music Survey で、音楽従事者の11.4%が過去1年間に深刻な心理的困難を経験したと回答し、米国の一般人口の2倍以上だったという調査結果がある。
ツアー中の健康管理に焦点を当てた Resilience On The Road Toolkit も公開されている。日常的な実践、録画されたパネルディスカッション、医療・心身のケアにアクセスするための実務的なツールをまとめた、逐次更新型の資料集である。
▲ MusiCares 公式チャンネルより。楽曲を支える裏方の人々を含めて支援対象とするという、同団体の基本的な考え方が示されている。
日本の現場にとっての読みどころ
注目したいのは、支援の対象がアーティストに限られていないことである。エンジニア、ツアークルー、裏方スタッフも含めて「音楽で生計を立てる人」全体を対象としている。日本でも、フリーランス比率の高い制作・制作現場で同様の課題が存在する。
また、MusiCares は支援の前提として毎年の実態調査を行い、数字を公開したうえでプログラムを設計している。業界団体が「賞を出す」だけでなく「現状を測って支える」機能を持つことは、GAJ が日本での役割を設計する際の具体的な参照点になる。
なお、心身の不調はデリケートなテーマです。ご自身や周囲の方が困難を感じている場合は、無理に抱え込まず、医療機関や専門の相談窓口につながることを検討してみてください。
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出典・本記事について
編集: GAJ(ジアソシエーションジャパン)/ 株式会社ブラッシュミュージック。本記事は MusiCares の発表内容を日本の音楽業界関係者向けに要約・翻訳したものであり、医療的助言を目的とするものではありません。また GAJ ならびに株式会社ブラッシュミュージックと Recording Academy・MusiCares との公式提携・後援関係を示すものではありません。




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