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  • PA・ライブ音響エンジニアとは?仕事内容とライブ前に渡す資料

    「歌が聞こえにくい」「ステージで自分の音が分からない」。ライブでは、客席とステージで必要な音が違います。PA・ライブ音響エンジニアは、会場や演奏に合わせて音響機器を扱い、その場で音を届ける仕事です。アーティストが何を伝えると相談しやすいかも含めて整理します。 図版:BRUSH MUSIC編集部作成。 PAはライブの音をどう支える? Berkleeの職業紹介では、ライブ音響のエンジニアを、会場で音のバランスを調整する仕事として紹介しています。マイクや機器の準備、サウンドチェック、本番のミックスなどが関わります。ただし、システムの設計・設置やステージ上の作業を別の担当者が受け持つ現場もあり、すべてを一人で担当するとは限りません。 出典:Berklee「Live Sound Mix Engineer」 客席の音と、出演者の音は別に考える FOH:客席に届く音を作る FOHはFront of Houseの略で、ライブ音響では客席向けのミックスを指す言葉として使われます。歌や楽器のバランスを調整し、演奏の意図が客席に届くようにします。「音量を上げるだけ」の仕事ではありません。 モニター:出演者が演奏しやすい音を作る ステージ上では、自分の声や楽器、ほかのメンバーの音を確認する必要があります。そのためのモニタースピーカーやイヤーモニターに送る音を扱うのがモニターの担当です。客席向けのバランスと、演奏者が必要とするバランスは同じとは限りません。規模によってFOHとモニターを兼任する場合もあります。 ヤマハのPAビギナーズガイドでも、演奏者が自分や他のメンバーの音を確認するためのモニタースピーカーが説明されています。 仕事は本番前から始まっている 典型的な流れは、事前の情報共有、機材の準備と設置、音が正しく届くかの確認、サウンドチェック、本番、撤収です。実際の分担や順番は会場・イベントで変わります。舞台監督、会場スタッフ、楽器担当、主催者や制作担当との連携も欠かせません。 アーティストは目指す音や演奏上の要望を伝え、技術担当は会場設備や時間の条件を踏まえて実現方法を検討します。出演者が独断で配線や音響設定を変更せず、担当者と確認しながら進めることが大切です。 ライブ前に渡す3つの資料 以下はBRUSH MUSIC編集部が整理した準備の例です。会場から指定用紙が届いた場合は、その形式と提出期限を優先してください。 1.ステージ配置図 出演人数、誰がどこに立つか、楽器やアンプ、マイクが必要な位置を示します。会場の図面に合わせ、図のどちらが客席側かも明記。持ち込み機材と借りたい機材を分けると、当日の行き違いを減らせます。 担当範囲や条件は案件ごとに合意します。 広告 2.入力の一覧と持ち込み機材 歌、ギター、キーボード、再生音源など、音響側へ渡す音を一覧にします。接続方法や必要な入力数が分からなければ、機材名と用途を伝えて相談しましょう。同期音源やクリックを使う場合は「誰に何を聞かせたいか」も共有します。 3.セットリストと進行のメモ 曲順、持ち時間、MC、楽器の持ち替え、音源再生のタイミングなどをまとめます。直前に変更した場合は、関係者全員が同じ版を持てるよう、更新日や版番号を付けて伝えます。 サウンドチェックでの伝え方 「聞こえない」だけでなく、「自分の位置で、自分の歌をもう少し確認したい」のように、場所・音・目的を伝えると相談しやすくなります。客席での聞こえ方と、自分のモニターの聞こえ方を分けて伝えましょう。これは編集部のコミュニケーション上の提案です。 本番に近い演奏の強さで確認し、機材や立ち位置を変えるときも担当者に共有します。チェックの時間配分は出演者だけで決めず、主催者や舞台進行と合わせます。 よくある質問 録音エンジニアと同じ仕事? ライブPAは、その会場で今演奏されている音を届けます。レコーディングは音を収録し、作品として残す工程に関わります。共通する知識はあっても目的が異なるため、ライブの録音や配信も必要なら別途相談しましょう。レコーディングエンジニアの仕事内容も参考にしてください。 PAを頼めば、会場や出演者も手配してくれる? 契約した範囲によります。機材レンタル、音響オペレーション、イベント制作は別のサービスとして扱われることがあります。主催・制作の役割はコンサートプロモーターの解説で整理しています。 未経験から会社を調べるには? 公式サイトの事業紹介、現場実績、職種紹介を見て、どんな現場を扱う会社か確認します。募集の有無や応募条件は採用ページで別に確認。大規模ツアー、ライブハウス、地域イベント、ホール管理など、仕事の場にも違いがあります。 PA・ライブ音響の関連企業・事業者10選を見る 出典・確認日 Berkleeの職業紹介とヤマハのPAビギナーズガイドを参照し、編集部の準備・伝達の提案を区別して掲載しています。公式情報確認日:2026年10月30日。 WELCOMEMANの関連動画 PA機材の操作を教える動画ではなく、音楽業界の関係者とキャリアを理解するための補助教材です。業界の地図では連携先を、キャリア設計の講義では自分の活動の現在地を考えます。 音楽業界の地図 | レーベル・A&R・DSP・グローバル展開を実務目線で読み解く【WELCOMEMAN音楽ビジネス研究所】 YouTubeで見る 【シリーズ最終回】クリエイターの「現住所」キャリア設計の鉄則|WELCOMEMAN音楽講義#6 YouTubeで見る ARTIST PHASEの関連記事 レコーディングエンジニアの仕事/コンサートプロモーターの仕事

  • PA・ライブ音響の関連企業・事業者10選|仕事内容と依頼先を公式情報で調べる

    ライブの音を支える仕事を調べるなら、「どんな現場を担当するか」と「何を依頼できるか」をセットで見ることが大切です。この記事では、PA・音響の業務を公式情報で確認できる10の会社・事業者・グループを地域別に紹介します。 図版:BRUSH MUSIC編集部作成。 掲載はランキングではなく、依頼先の比較や職業研究の入口です。全国の事業者を網羅した一覧でもありません。所在地と対応可能エリアは異なります。現在の求人募集、担当者の空き、料金を保証するものではないため、個別の条件は公式窓口で確認してください。 PA・ライブ音響エンジニアの仕事内容と準備資料を読む 北海道 1.株式会社サウンド・プロジェクト(札幌) 公式サイトでは音響設備の設計・施工・保守に加え、小規模PA、イベント企画運営、ホール管理を案内しています。地域の音響の仕事を、単発イベントと設備・施設の運用の両方から調べられる候補です。依頼する際は公演の規模と必要な作業を伝えましょう。 公式:事業案内 関東 2.株式会社HIGHWAY STAR Audio(東京) コンサート・イベントのPAエンジニアリング、機材レンタルと人材派遣、音響設備の設計・施工を掲載。公式ページに制作実績もあり、事業の説明と具体的な現場を合わせて確認できます。出演作品の一覧だけで担当範囲を決めつけず、希望する業務を相談しましょう。 公式:会社情報・制作実績 3.株式会社東京三光(東京) 会社概要にコンサート・イベントの音響と照明のプラン、オペレート、機材レンタル、ライブハウスの管理業務を掲載しています。ツアーやイベントの技術業務と、会場の日常的な運用との違いを調べる入口になります。 公式:会社概要 4.株式会社サンフォニックス(関東) 公式サイトにプロサウンド、ライブ収録、放送制作技術、楽器レンタルなどの案内があります。ライブ音響を調べるときは「音響」のページから確認し、録音や放送のサービスと依頼範囲を区別しましょう。複数の技術部門の関係を学ぶ企業研究にも向いています。 公式:音響/公式サイト 関西 5.株式会社MSI JAPAN 大阪(兵庫・西日本) 公式の会社紹介で、音響機材のレンタル、コンサートやイベントへの音響エンジニア派遣、設備業務などを案内しています。実績とエンジニア紹介への入口もあります。「大阪」という社名ですが、掲載されている本社所在地は兵庫県伊丹市です。 公式:会社・事業紹介 担当範囲や条件は案件ごとに合意します。 広告 6.株式会社結音(大阪) 音響事業ページにはコンサート、イベント、芝居、ホール管理、野外イベント、機材レンタル・施工を掲載しています。収録・配信事業も別に案内しているため、会場の音響と配信の両方を検討する際は、それぞれの対応範囲を確認できます。 公式:音響事業/公式サイト 7.MIYASUE Sound Div.(大阪・関西) イベント、コンサート、式典などのPAと音響機材レンタル、アーティストの専属オペレート業務を案内しています。機材の手配と担当者による操作を区別して相談するための候補です。サイトの機材規模の例を、そのまま自分の公演の必要条件として扱わず相談しましょう。 公式:サービス案内 8.ユーズグループ(神戸・大阪・関西) 公式サイトでは音響、照明、舞台美術、楽器レンタル、会場設営など幅広いサービスを案内しています。音響以外の手配も必要なイベントで、各専門業務をどう連携させるか調べる入口になります。グループ名と実際の契約・担当窓口は分けて確認しましょう。 公式:サービス・実績 九州 9.ファナ株式会社(福岡) 福岡を拠点に、ライブや企業イベントなどのPAシステムのプランニング、オペレート、楽器レンタル、ホール音響管理を行うと説明しています。公式サイトには事前の音響シミュレーションや会場での測定にも言及があり、設計と運用の関係を調べられます。 公式:事業紹介 10.Stereo Arts Sound(福岡・久留米) 公式の企業紹介に、音響・照明のオペレートと機器レンタル、配信業務などを掲載しています。地域のイベントで、音響だけを頼むのか、照明や配信も相談するのかを整理するための候補です。業務や料金は現場によって変わる旨も案内されています。 公式:企業紹介/公式:音響・イベント案内 比較するときは、機材と人を分けて見る 以下はBRUSH MUSIC編集部による比較の観点です。同じ「PA依頼」でも含まれるものが違うため、見積もりの総額だけで判断しないようにしましょう。 業務範囲:機材レンタルのみか、設置・調整・本番操作・撤収まで含むか。 担当者:客席向け、出演者向け、ステージ周辺の作業を誰が担当するか。 会場条件:既設機材を使うか、持ち込むか。屋内外、演奏人数、搬入時間はどうか。 追加業務:収録、配信、楽器レンタル、照明をどこまで頼むか。 費用の内訳:機材費、技術者の費用、運搬費などの範囲と追加条件は何か。 最初の問い合わせで共有すること 会場名と所在地、開催日、搬入から撤収までの予定、出演者の編成、想定する客席、持ち込み機材、予算の考え方をまとめます。可能ならステージ配置図とセットリストも添え、未確定の条件は未確定と書きましょう。 仕事を探す人は、公式の実績から興味のある現場を絞り、採用ページで募集職種と条件を確認してください。音響事業を行っていることと、現在採用していることは別です。掲載先への取材・連絡は行っていません。 出典・確認日 各項目の公式サイトを参照。公式情報確認日:2026年10月30日。所在地・事業内容・受付条件は変更される場合があります。会社・個別事業者・グループを含む10件の一覧です。 WELCOMEMANの関連動画 PA機材の操作を教える動画ではなく、音楽業界の関係者とキャリアを理解するための補助教材です。業界の地図では連携先を、キャリア設計の講義では自分の活動の現在地を考えます。 音楽業界の地図 | レーベル・A&R・DSP・グローバル展開を実務目線で読み解く【WELCOMEMAN音楽ビジネス研究所】 YouTubeで見る 【シリーズ最終回】クリエイターの「現住所」キャリア設計の鉄則|WELCOMEMAN音楽講義#6 YouTubeで見る ARTIST PHASEの関連記事 レコーディングエンジニアの仕事/コンサートプロモーターの仕事

  • アニメのタイアップ曲を海外のファンに見つけてもらうには レーベルがリリース前に決めておきたい3つのこと

    アニメの放送が始まると、海外のファンはすぐに主題歌を探し始めます。配信サービスやYouTubeで作品名を入れ、曲名やアーティスト名をたどっていく。そのときに公式の音源や映像にたどり着けるかどうかで、その曲が海外で聴かれ続けるかが大きく変わります。タイアップ曲を出すレーベルや事務所が、リリース前に決めておきたい3つのことをまとめました。 1. 作品名と曲名の英語表記を、1つにそろえる 海外のファンは、まずアニメの英語タイトルで検索します。配信サービスのメタデータ、YouTubeの概要欄、SNSの告知で、作品の英語タイトルと曲名・アーティスト名の英語表記を同じ書き方にそろえておくと、検索結果に公式の音源が並びやすくなります。作品側が使っている海外向けの公式タイトルを、権利者に確認してから使うのが確実です。 2. 公式の映像を、どこから、いつ出すかを決めておく ノンクレジットのオープニング映像はアニメ側のチャンネル、ミュージックビデオはアーティスト側のチャンネル、というように、どの映像をどこから出すかを事前に話し合っておきます。公式の映像が出ていない期間は、ファンがアップロードした切り抜きに再生が集まりがちです。あわせて、YouTubeのContent IDに誰が音源を登録し、誰が管理するのかも確認しておきましょう。 3. 配信開始日と放送開始日の関係を決める 放送が始まった時点でフルサイズの音源が聴けないと、せっかく生まれた関心が別の場所へ流れてしまいます。放送開始に合わせて先行配信をするのか、配信開始まで待ってもらうのか。待ってもらう場合は、配信日がいつかを英語でも告知しておくと、ファンが迷わずに済みます。 最初の数週間で、届き方が決まる タイアップ曲は、放送開始からの数週間に一番多くの人が探しにきます。その短い期間に公式の音源と映像へまっすぐたどり着ける準備ができているかどうかが、海外での広がりを左右します。BRUSH MUSIC では、日本のアーティストの作品を世界の配信サービスへ届ける際に、表記の確認からリリースの組み立てまで一緒に進めています。 参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「Content IDの仕組み」

  • MAN WITH A MISSION、約4年半ぶりのアルバム「The Circus」を12月23日リリース ミックスにGreen Dayらを手がけたクリス・ロード=アルジが参加

    MAN WITH A MISSIONが、ニューアルバム「The Circus」を12月23日(水)にリリースします。2022年5月の「Break and Cross the Walls II」以来、約4年半ぶりのアルバムです。発表と同じ10月28日(水)には、TVアニメ『朱色の仮面』のオープニングテーマ「Firestarter」がシングルとして発売され、ミュージックビデオも公開されました。 アニメ、映画、サッカー。4年半の代表曲がそろう 収録曲には、TVアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編のオープニング主題歌「絆ノ奇跡」、映画『藁にもすがる獣たち』の主題歌「The Animals」、セレッソ大阪の公式ソング「ONE」、そして最新シングル「Firestarter」などが並びます。一部の新曲のミキシングには、Green DayやMy Chemical Romanceの作品を手がけてきたクリス・ロード=アルジが参加しています。 形態は初回盤と通常盤の2つ。初回盤には、今年開催したワールドツアーの模様を収めたフォトブックが付きます。 2027年1月から47都道府県ツアー 2027年1月20日(水)のZepp Haneda(TOKYO)を皮切りに、全国47都道府県のライブハウスとホールを回るツアー「MAN WITH A MISSION LIVE TOUR "The Circus"」も決まりました。各地でゲストバンドを迎えて行われ、現時点で44都道府県・51公演の日程が発表されています。 その前の12月には東阪ツアー「MAN WITH A MISSION Presents Firestarter Tour 2026」があり、その模様は12月30日にスペースシャワーTVの特別番組「V.I.P. ―MAN WITH A MISSION―」で放送されます。 編集部の視点 ワールドツアーを重ね、アニメ主題歌を通じて世界のリスナーとつながってきたバンドが、新しいアルバムのミックスに海外のロックを支えてきたエンジニアを迎えました。そしてアルバムを出したあとは、日本の47都道府県をくまなく回ります。世界で鳴らせる音を作りながら、地元のファンにも直接届けにいく。海外と国内の両方で土台を太くしていく組み方は、世界を目指す日本のバンドにとって一つの手本になりそうです。 あわせて聴きたい 出典:OTOMO(提供:音楽ナタリー)「MAN WITH A MISSIONが4年半ぶりニューアルバムを発表、47都道府県ツアーも決定」 / YouTube「MAN WITH A MISSION『Firestarter』Music Video」 参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「MUSIC AWARDS JAPAN・世界進出」

  • レコーディングエンジニアの関連企業・スタジオ10選|公式情報で仕事と依頼先を調べる

    レコーディングエンジニアの仕事や依頼先を調べるとき、スタジオの設備だけでは判断できません。担当者、制作実績、録音から仕上げまでの対応範囲を一緒に見ることが大切です。この記事では東京を中心に、大阪を含む10の会社・スタジオへの公式リンクをまとめました。 図版:BRUSH MUSIC編集部作成。 掲載はランキングや推薦順位ではありません。在籍・採用・空き状況を一律に保証する一覧でもなく、関連する事業やサービスを調べるための入口です。スタジオ名と運営会社名が異なる場合があるため、窓口も公式サイトで確認してください。 仕事内容から知りたい方へ レコーディングエンジニアの仕事内容と録音前の準備を読む。録音・ミックス・マスタリングの違いと、依頼前の確認事項を先に整理できます。 関連企業・スタジオ10選 1.Sony Music Studio(東京) 公式エンジニア一覧ではRecording Engineers、Mastering Engineersなどを分けて掲載。録音と仕上げの担当領域を調べる入口になります。まず依頼したい工程を絞り、各担当者のプロフィールを確認しましょう。 公式:エンジニア一覧 2.ビクタースタジオ(東京) 録音スタジオ紹介には、大編成、リズム録音、ダビングなどに対応する部屋が掲載されています。所属エンジニアが他のスタジオでの録音にも対応する旨を案内。部屋の条件と、担当者への依頼範囲を分けて確認したい候補です。 公式:レコーディングスタジオ 3.音響ハウス/Onkio Haus(東京) 公式サイトは音楽の録音・ダビング・マスタリングと、ポストプロダクションなどのサービスを案内しています。音楽制作と映像関連の音声制作を混同せず、目的に合うサービスと窓口を確認しましょう。 公式サイト 4.サウンド・シティ(東京) スタジオやライブ録音、制作実績、スタッフの情報を公開。スタッフページにはRecording Engineerの区分もあります。会社の事業紹介に加え、担当者ごとのプロフィールや実績を見て依頼内容との相性を考えられます。 公式:スタッフ紹介/公式サイト 5.ミキサーズラボ(東京) 録音、マスタリング、エンジニア、ライブ録音、オンラインミキシングなどの入口があります。録音場所を探しているのか、手元の素材のミックスを相談したいのかを整理して、該当サービスを確認しましょう。 公式サイト/公式:エンジニア紹介 担当範囲や条件は案件ごとに合意します。 広告 6.青葉台スタジオ(東京) 公式サイトには録音、マスタリング、ライブ録音などの案内とエンジニア情報への入口があります。スタジオ利用と各制作サービスの関係を確認し、必要な作業をどの窓口に相談できるか調べるのに役立ちます。 公式サイト 7.MIT STUDIO/エムアイティギャザリング(東京) 公式サイトで株式会社エムアイティギャザリングが運営するプロ向け録音スタジオと説明されています。各スタジオとスタッフ情報を公開。編成や作業内容に合う部屋と、エンジニア手配の条件を確認しましょう。 公式サイト 8.サウンドインスタジオ(東京) 公式サイトではMUSIC STUDIOとMA STUDIOを分けて案内し、スタッフ情報も掲載しています。楽曲の録音なのか、映像に関わる音声作業なのかを整理すると、必要なスタジオやサービスを探しやすくなります。 公式サイト 9.studio A-tone/フリーマーケット(東京) 公式サイトではスタジオ、制作実績、スタッフ、会社情報を案内。日本音楽スタジオ協会の会員一覧でも、フリーマーケットとStudio A-toneの対応を確認できます。スタジオ名だけでなく運営会社と問い合わせ先を照合しましょう。 公式:studio A-tone 東麻布 10.三和レコーディングスタジオ/三和映材社(大阪) 公式サイトにレコーディングサービスの案内があり、日本音楽スタジオ協会の会員一覧でも大阪のスタジオとして掲載されています。関西で候補を探す入口の一つ。担当者の手配、収録できる編成、納品までの対応範囲は直接確認しましょう。 公式:レコーディングサービス 比較するときに見る5つの項目 制作実績:自分の音楽や、目指す仕事内容との接点があるか。 担当者:エンジニアのプロフィールと、相談できる工程が分かるか。 収録条件:人数、編成、楽器、部屋、持ち込み素材の条件が合うか。 見積もり:部屋代、担当者の費用、編集、修正、納品がどこまで含まれるか。 進行:準備物、予約、完成日、確認・修正の返答期限を共有できるか。 上記はBRUSH MUSIC編集部による比較の観点です。機材の多さだけで優劣を付けるのではなく、今回の制作に必要な条件を揃えて比べましょう。求人を探す場合は、企業研究と募集中かどうかの確認を分け、公式採用ページで最新の募集職種と応募条件を確認してください。 最初の相談で伝えること デモ、曲数、参加人数、録りたいパート、希望日程、完成希望日、予算の考え方をまとめておくと相談しやすくなります。「録音のみ」「編集とミックスまで」など、希望する作業範囲も明記。見積もりを比較するときは、含まれる作業が同じかを確認しましょう。 出典と情報の更新について 各項目に掲載した公式サイト、および日本音楽スタジオ協会:正会員一覧を参照。公式情報確認日:2026年10月29日。掲載順は順位ではありません。拠点、事業、スタッフ、受付条件は変わることがあります。求人募集や取材への協力を確認した記事ではありません。 WELCOMEMANの関連動画 録音の機材・操作を教える動画ではなく、音源制作を取り巻く業界とキャリアを考える補助教材です。 【音楽業界の真実】レーベル・A&R・予算の本当の仕組み|WELCOMEMAN音楽講義#1 YouTubeで見る 【シリーズ最終回】クリエイターの「現住所」キャリア設計の鉄則|WELCOMEMAN音楽講義#6 YouTubeで見る ARTIST PHASEの関連記事 音楽プロデューサーの仕事/A&Rの仕事

  • レコーディングエンジニアとは?仕事内容と録音前に準備すること

    「自宅で作ったデモを、作品として録り直したい」。そのとき音の面で頼れるのがレコーディングエンジニアです。機材の操作だけでなく、演奏や歌の意図を理解し、録音の条件を整える仕事。本記事では役割の違いと、依頼前に揃える情報を整理します。 図版:BRUSH MUSIC編集部作成。 レコーディングエンジニアの仕事内容 マイクの選定・配置、配線、録音ソフトの準備などを通じて、演奏を収録できる環境を作ります。録音中は音を確認し、アーティストやプロデューサーと相談しながら収録を進めます。技術と音楽への理解に加え、コミュニケーションや時間管理も関わる仕事です。スタジオ所属だけでなく、フリーランスという働き方もあります。 出典:Berkleeの職業紹介:Recording Engineer。担当範囲や働き方は会社・案件によって異なります。 録音・ミックス・マスタリングはどう違う? 録音は声や楽器の音を収録する工程。ミックスは収録した音同士のバランスや音色、空間の表現を整える工程。マスタリングはミックス後の音源を、作品としての最終的な仕上がりや納品に向けて整える工程です。同じ人が複数を担当する場合もありますが、「録音を頼めば全部含まれる」とは限りません。 ソニー・ミュージックスタジオの公式ページでも、Recording EngineersとMastering Engineersが分けて掲載されています。エンジニア一覧を見る。依頼時は録音、編集、ミックス、マスタリングのどこまでを含むか確認しましょう。 プロデューサーやライブPAとの役割の違い プロデューサーは作品の方向性や制作上の判断に関わり、録音エンジニアは収録・音作りの技術面を担います。ただし境界は案件ごとに変わります。「歌の表現を誰が判断するか」「テイクの採用を誰が決めるか」も、最初に揃えておくと進めやすくなります。 ライブ会場のPAは、その場で観客や出演者に届く音を扱う仕事。録音と共通する知識はあっても、会場の音響と録音作品の制作では目的や作業環境が異なります。依頼したい成果物に合う担当者を探しましょう。音楽プロデューサーの仕事内容も読む。 録音前に準備する3つのこと ここからはBRUSH MUSIC編集部による、依頼の行き違いを減らすための整理です。すべての現場で必須の仕様という意味ではありません。 1.音の方向性を共有する デモ、歌詞、参考曲を用意し、参考曲の「何が好きか」を言葉にします。歌の距離感、楽器の勢い、空間の広さなど、目指したい点を具体化しましょう。「この曲と同じ音」だけでは、演奏や編成の違いが伝わりにくくなります。 担当範囲や条件は案件ごとに合意します。 広告 2.作業と日程を揃える 曲数、編成、参加人数、収録予定の楽器、録音済みの素材、希望する完成日を伝えます。テンポやセッションデータの受け渡し方も担当者と相談します。録音後の編集・修正・ミックスを誰が行うかを決め、見積もりにはスタジオ代と担当者の費用がどこまで含まれるか確認します。 3.納品と修正の条件を決める 必要な音源の種類、ファイル形式、サンプルレート・ビット深度、ファイル名やバージョン管理を合意します。インスト版やステムが必要なら、用途と費用を事前に相談。修正回数、返答期限、データ保管や再受け渡しの条件も確認すると、完成後の追加作業を減らせます。 フィードバックは「場所・気になる点・目指す状態」で たとえば「1分12秒のサビで、歌詞をもう少し聞き取りやすくしたい」のように、時間と意図をセットにします。複数の関係者の意見を整理して一度に渡すことも有効です。これは編集部の実務上の提案であり、特定の機材設定を指示するものではありません。 エンジニアやスタジオの選び方 機材名だけで決めず、制作実績、得意な音楽や編成、担当者のプロフィール、相談できる範囲を確認します。歌だけを録りたいのか、バンドの同時録音なのかでも必要な条件は変わります。まずデモと希望を共有し、担当者と進め方が合うか確かめましょう。 関連企業・レコーディングスタジオ10選を見る 公式資料・確認日 Berklee:Recording Engineer/Sony Music Studio:Engineers。公式情報確認日:2026年10月29日。一般的な業務説明と編集部の提案を分けて掲載しています。 WELCOMEMANの関連動画 録音の機材・操作を教える動画ではなく、音源制作を取り巻く業界とキャリアを考える補助教材です。 【音楽業界の真実】レーベル・A&R・予算の本当の仕組み|WELCOMEMAN音楽講義#1 YouTubeで見る 【シリーズ最終回】クリエイターの「現住所」キャリア設計の鉄則|WELCOMEMAN音楽講義#6 YouTubeで見る ARTIST PHASEの関連記事 音楽プロデューサーの仕事/A&Rの仕事

  • 海外で曲が見つからない原因は「表記ゆれ」 レーベルが配信前に決めておきたい英語表記の3つのルール

    海外のリスナーやメディアがあるアーティストを知ったとき、まず配信サービスで名前を検索します。そのときに曲が出てこない、別のアーティストのページに混ざっている。その原因の多くは、アーティスト名や曲名の英語表記が作品ごとにばらばらになっている「表記ゆれ」です。大文字と小文字、スペースの有無、ローマ字の綴り。小さな違いでも、配信サービスの上では別の名前として扱われることがあります。海外展開を考えるレーベルや事務所が、リリース前に決めておきたい3つのルールをまとめました。 1. アーティスト名の英語表記を「1つ」に決めて、文書に残す 大文字か小文字か、単語の間にスペースを入れるか、記号を使うか。決めたら表記の正本として1枚の文書に残し、配信登録、ジャケット、プレスリリース、SNSのプロフィールまで、すべてそこからコピーして使います。担当者が記憶で打ち込むと、いつの間にか揺れが生まれます。 2. ローマ字の綴りと、曲名の英語タイトルの付け方をそろえる 日本語の名前をローマ字にするときは、長音(ō / ou / o)や「ん」の書き方など、綴りのルールを先に決めます。曲名も同じで、日本語タイトルをローマ字で書くのか、英訳したタイトルを併記するのか、作品ごとに方針が変わらないようにします。カタログが増えるほど、最初の取り決めが効いてきます。 3. 参加アーティストとクレジットの書き方を固定する フィーチャリングの書き方(feat. / ft. / with)、複数のアーティストを並べる順番と区切り方、作詞・作曲・プロデュースのクレジット名もそろえます。参加した人の名前が作品ごとに違うと、その人の作品として正しく紐づかず、せっかくの共演が検索で見つかりません。 一度出した表記は、あとから直すほど手間がかかる 配信サービスに出たあとで表記を直すには、登録内容の修正が必要になり、反映にも時間がかかります。表記はリリース前の段階で決め切っておくのがいちばん確実です。BRUSH MUSIC では、日本のアーティストの作品を世界の配信サービスへ届ける際に、こうした表記の確認から一緒に進めています。 参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「エントリー画面の落とし穴|表記ゆれ・ISRC・3000×3000」

  • 第4回グラミー賞 総合部門を深堀り — 「Moon River」が ROTY と SOTY、ジュディ・ガーランドが女性初の AOTY | GAJ ヒストリー

    第4回グラミー賞は1962年5月29日に開かれた。対象は1960年12月1日から1961年11月30日までにリリースされた録音(GRAMMY.com の授賞回ページの記載による)。この回から、アルバム・オブ・ザ・イヤーは「クラシック以外」と「クラシック」の2つに分けて選ばれるようになった。 総合部門(General Field)の主役は、映画『ティファニーで朝食を』のために書かれた1曲と、カーネギー・ホールの一夜を収めたライブ盤だった。アルバム・オブ・ザ・イヤー(AOTY)、レコード・オブ・ザ・イヤー(ROTY)、ソング・オブ・ザ・イヤー(SOTY)、最優秀新人賞の4部門を、受賞作とノミネートから読み解く。 アルバム・オブ・ザ・イヤー:Judy Garland『Judy At Carnegie Hall』 クラシック以外の AOTY は、ジュディ・ガーランド(Judy Garland)のライブ盤『Judy At Carnegie Hall』。1961年のカーネギー・ホール公演を収めた録音で、女性アーティストが AOTY を受賞したのはこれが初めてだった。ガーランドは同じ作品で女性ソロ・ボーカル部門も受賞し、アルバムはジャケット(Jim Silke)と録音技術(Robert Arnold)の部門でも賞を獲った。1枚のライブ盤が4つの部門に名前を残したことになる。 ノミネートは次の6作。 ★ Judy Garland『Judy At Carnegie Hall』 Henry Mancini『Breakfast At Tiffany's』 Ray Charles『Genius + Soul = Jazz』 Johnny Mann, Si Zentner『Great Band With Great Voices』 Nat "King" Cole『The Nat "King" Cole Story』 John Green『West Side Story』(映画サウンドトラック) 6作のうち2作が映画のサウンドトラック。スタジオで作り込んだ作品やサントラを抑えて選ばれたのは、観客の前で一度きりに録られたステージだった。なお、クラシックの AOTY はストラヴィンスキーが自作を指揮した『Stravinsky Conducts 1960: Le Sacre Du Printemps; Petrouchka』が受賞している。 レコード・オブ・ザ・イヤー:Henry Mancini「Moon River」 ROTY はヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)の「Moon River」。映画『ティファニーで朝食を』(Breakfast at Tiffany's)のために書かれた曲を、マンシーニが自らのオーケストラとコーラスで録音したものだ。マンシーニは第1回の AOTY 受賞者でもあり、この夜は「Moon River」で ROTY・SOTY・編曲賞を、映画のサウンドトラックで2部門を受賞し、計5部門を手にした。 ★ Henry Mancini「Moon River」 Jimmy Dean「Big Bad John」 Dave Brubeck「Take Five」 Frank Sinatra「The Second Time Around」 Si Zentner「Up A Lazy River」 候補には、5拍子で書かれたデイヴ・ブルーベックのジャズ「Take Five」や、カントリー部門を受賞したジミー・ディーンの語り調の「Big Bad John」も並んだ。ジャズ、カントリー、ビッグバンドと幅の広い候補の中から、映画と一緒に届いたオーケストラの録音が選ばれた。 ソング・オブ・ザ・イヤー:「Moon River」(作曲 Henry Mancini/作詞 Johnny Mercer) 作家に贈られる SOTY も「Moon River」。作曲のマンシーニと、作詞のジョニー・マーサー(Johnny Mercer)の2人が受賞した。 ★「Moon River」— Henry Mancini, Johnny Mercer 「A Little Bitty Tear」— Hank Cochran(歌:Burl Ives) 「Big Bad John」— Jimmy Dean(歌:Jimmy Dean) 「Lollipops And Roses」— Tony Velona(歌:Jack Jones) 「Make Someone Happy」— Betty Comden, Adolph Green, Jule Styne(歌:Perry Como) 「Lollipops And Roses」を歌ったジャック・ジョーンズは、この夜の男性ソロ・ボーカル部門を受賞している。SOTY は曲を書いた人に、ROTY は録音を作った人に贈られる。同じ「Moon River」が両方を獲ったことで、作家とレコーディングの両面から評価された1曲になった。 最優秀新人賞:ピーター・ネロ 最優秀新人賞はピアニストのピーター・ネロ(Peter Nero)。候補には歌手、コーラス・グループ、コメディアンが並んだ。 ★ Peter Nero The Lettermen Ann-Margret Dick Gregory Timi Yuro 前回はコメディアンのボブ・ニューハートが受賞した部門で、この回もコメディアンのディック・グレゴリーが候補に入っている。歌い手と演奏家と話芸の人が同じ枠で比べられるのが、この時期の新人賞だった。 GAJ 視点:1曲が持つ「2つの権利」 第4回グラミーの総合部門からは、日本の音楽にとって次の三つが読み取れる。 映画の曲が2年続けて ROTY と SOTY を獲った(第3回の「The Theme From A Summer Place」と「Theme From Exodus」に続き、第4回は「Moon River」)。映像作品と一緒に届く曲の強さは、アニメや映画の主題歌から海外に広がる日本の音楽にもそのまま通じる。 SOTY は作家に、ROTY は録音に贈られる。曲を書いた人の権利と、録音を作った人の権利は別のもので、同じ曲でも評価のされ方が違う。自分の作品がどちらの権利で動いているかを把握しておくことが、海外に出るときの基本になる。 AOTY はスタジオ盤ではなくライブ録音だった。公演そのものを作品として残し、届けるという選択肢がある。 一本の映画のために書かれた曲が、作家と録音の両方で最高の評価を受けた。曲を書くこと、録音すること、映像と組み合わせて届けること。その全部がつながったときに何が起きるかを、第4回は示している。 関連映像 Dave Brubeck「Take Five」── 第4回の ROTY 候補曲 🏛️ GAJ ヒストリー 関連ページ 📅 第4回 グラミー賞 受賞者リスト(1962年) 📖 第4回 グラミー賞 トップストーリー ⏪ 第3回 グラミー賞 総合部門を深堀り(1961年) 参考:GRAMMY.com 4th Annual GRAMMY Awards 発行:株式会社BRUSH MUSIC / GAJ ヒストリー 参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「原盤権と著作権は別物|JASRACは本名でしか登録できない|配信実務シリーズ #2」

  • 音楽プロデューサーとは?仕事内容とA&Rとの違い、依頼前に準備すること

    「デモはできたけれど、作品として何かが足りない」「自分らしさを残しながら、音をもっと良くしたい」。そんなとき、音楽プロデューサーに何を相談できるのでしょうか。本記事では、音源制作を中心にしたプロデューサーの仕事と、アーティストが依頼前に整理したいことを紹介します。 音楽プロデューサーは何をする人? 音楽プロデューサーは、アーティストや制作チームと一緒に、録音作品の方向性と仕上がりを形にしていく人です。Berkleeの職業紹介では、楽曲やアレンジの検討、制作メンバーの選定、演奏への助言、予算・日程の調整、ミックスやマスタリングまでの監督などを挙げています。すべてを一人で行うとは限らず、担当範囲はプロジェクトによって変わります。 出典:Berklee — Music Producer 依頼するときは「プロデュースをお願いします」から一歩進めて、「楽曲の方向性から一緒に考えてほしい」「歌の録音を中心に見てほしい」など、困っている工程を伝えると話が具体的になります。 制作の流れを3段階で考える ここからの手順や確認項目は、BRUSH MUSIC編集部による打ち合わせ用の整理です。全案件に共通する契約内容や、特定の担当者が必ず行う業務を示すものではありません。 1.録音前:何を残す作品かを決める まずはデモを聴きながら、歌詞の意味、声の魅力、リズムや音色の方向を共有します。参考曲を挙げるなら、「この曲のように」だけでなく、低音の質感なのか、歌の近さなのか、サビで広がる感じなのかを言葉にしてみましょう。 例えば「ライブで歌うと届くのに、デモでは弱く感じる」なら、演奏を増やす前に、キー・テンポ・歌の録り方のどこを検討するか相談できます。これは問題の切り分け方の例で、特定の変更をすれば必ず良くなるという答えではありません。 2.制作中:提案を音にして、判断を揃える デモ、アレンジ、録音、編集と、どの段階で本人が確認するかを決めます。気になる点は「もっと良くして」ではなく、「2番の歌詞を聴かせたいので、この部分の伴奏を相談したい」のように、場所と意図をセットで伝えます。 意見が分かれたときの決め方も大切です。本人、プロデューサー、A&Rの全員が別々に修正指示を出すと、制作が行き来しやすくなります。意見をまとめる窓口と、最終的に承認する人を共有しておきましょう。 3.完成前:音の確認と納品を分けて整理する 完成音源を聴くことに加えて、納品するファイルと担当者を確認します。配信用マスター、歌の入っていない音源、ライブ用の素材など、必要なものは活動によって違います。用途を先に伝え、用意できる形式と追加作業の有無を相談しましょう。 「完成」の意味も揃えます。ミックスの承認なのか、マスタリング後の承認なのか、必要素材をすべて受け取った状態なのか。完成日と公開日を別々に決めると、配信準備の時間も考えやすくなります。 A&R・作曲家・エンジニアとの違い A&Rは作品の企画・制作とレーベル内外の調整を担う役割として、プロデューサーは今回の音楽表現や制作の判断を担う役割として分けて考えると、相談先を整理できます。ただし、この分け方は絶対ではありません。兼務もあるため、実際の担当範囲を確かめることが先です。 関連記事:A&Rの仕事内容と相談前の準備 作曲、編曲、録音、ミックスとプロデュースを、同じ人へまとめて依頼する場合も、別々に依頼する場合もあります。見積もりでは肩書きの数ではなく、何を制作し、誰が確認し、何を納品するのかを項目ごとに読みましょう。 BRUSH MUSICのWELCOMEMANの公式プロフィールも、音楽プロデューサー・A&R・ビートメイカーという複数の役割を掲げています。これは一人が複数の役割を担う具体例です。個別案件の依頼範囲までプロフィールだけで確定するものではありません。 WELCOMEMANの公式プロフィール 広告 依頼前に用意したい5つのもの 現在のデモと歌詞。完成している部分と、まだ迷っている部分。 参考曲2〜3曲と、参考にしたい箇所の説明。 この曲で残したい自分らしさと、提案してほしいこと。 完成希望日、公開予定日、制作に使える予算の範囲。 すでに関わっている作家・演奏者・担当者と、決まっている分担。 資料は分厚くする必要はありません。1ページの概要と、迷わず再生できるデモのリンクがあれば、最初の相談の入口になります。音源の共有範囲や送付方法は相手の案内に合わせてください。 最初の打ち合わせで聞くこと 今回の依頼では、どの工程からどの工程までを担当しますか。 誰がアレンジ・録音・ミックス・マスタリングを担当しますか。 途中確認の時期、修正の範囲、追加作業の扱いはどうなりますか。 納品物、費用の内訳、クレジット表記をどこで確認できますか。 肩書きだけで費用や権利の扱いは判断できません。制作の担当範囲と条件を書面で確かめ、分からない項目はそのままにせず質問しましょう。 セルフプロデュースでも使える考え方 自分で制作する場合も、「曲をつくる時間」と「作品全体を聴き直す時間」を分けてみてください。例えば翌日に、歌詞が伝わるか、展開に意図があるか、公開に必要な素材が揃うかという3点で聴き直します。これは編集部の制作整理の提案です。 外部のプロデューサーに相談するときも、全部を委ねる必要はありません。自分で判断したいことと、別の視点がほしいことを整理できれば、共同制作の目的を共有しやすくなります。 WELCOMEMANの関連動画 制作の担当者だけでなく、周囲の仕事も知っておくと打ち合わせがしやすくなります。以下は音楽ビジネス研究所の関連講義です。個別の制作技術や依頼条件を保証する教材ではありません。 【音楽業界の真実】レーベル・A&R・予算の本当の仕組み|WELCOMEMAN音楽講義#1 A&Rと制作現場の役割を、レーベルや予算の仕組みと合わせて考える講義です。 YouTubeで見る 【シリーズ最終回】クリエイターの「現住所」キャリア設計の鉄則|WELCOMEMAN音楽講義#6 得意な領域や関わり方を整理するための講義です。自分で担う仕事と、他の人に相談する仕事を考える補助教材としてご覧ください。 YouTubeで見る ARTIST PHASEの関連記事 アーティストマネージャーの仕事内容を読む A&Rの働くレコード会社を調べる20社 公式資料確認:2026年10月27日。職業の基本説明はBerklee、兼務の具体例はWELCOMEMAN公式プロフィールを参照。制作の手順・相談項目・例はBRUSH MUSIC編集部による提案です。本記事は取材記事ではありません。図版:BRUSH MUSIC編集部制作。 音楽プロデューサーの関連企業10選を読む

  • 音楽プロデューサーの関連企業10選|制作会社・作家事務所の探し方

    音楽プロデューサーの仕事を知ったら、次は実際の制作体制を見てみましょう。この記事では、音楽プロデュース、クリエイターのマネジメント、楽曲制作などを公式に紹介している10社・グループを、調べる入口としてまとめました。 掲載順は順位ではありません。プロデューサー全員が社員として働いているという意味でも、各社が現在プロデューサーを採用しているという意味でもありません。会社・グループ・事業部を区別し、所属と業務提携、制作依頼と採用応募も分けて確認します。BRUSH MUSICは本メディアの運営会社として明示して掲載しています。 先に読む:音楽プロデューサーの仕事内容と依頼前の準備 企業を見るときの3つの視点 人から探す:クリエイター紹介で担当領域を確認し、制作実績へ進む。 作品から探す:好きな作品のクレジットで、作曲・編曲・プロデュースなどの担当を分けて読む。 依頼内容から探す:楽曲提供、録音のディレクション、音源の完成まで、どの工程を相談したいか決める。 以下の分類と「調べるポイント」はBRUSH MUSIC編集部による企業研究の提案です。全社共通のサービス範囲を示すものではありません。 プロデュース・作家マネジメントを調べる 1.agehaspringsグループ グループの公式事業紹介では、音楽プロデューサーやクリエイターのマネジメントを掲げています。クリエイター紹介では、agehaspringsをプロデューサーチームとして紹介しています。グループ全体の案内と、個々の会社・チームの担当を分けて読むのがポイントです。 調べるポイント:気になるクリエイターの紹介と作品を往復し、自分が相談したい音楽表現との接点を探す。 公式:事業紹介 / クリエイター・チーム紹介 2.株式会社スコップ・ミュージック(SCOOP MUSIC) 公式会社概要に、作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー等のマネジメントと、レコード・CM・映画などの音楽企画制作を掲載しています。作品一覧では担当クレジットも確認できます。 調べるポイント:作品の知名度だけでなく、どの楽曲で何を担当したかを確認する。 公式:会社概要 / 制作実績 3.有限会社スーパーラブ(SUPALOVE) 作曲家・作詞家・編曲家のマネジメントと、サウンドプロデュースを事業として紹介しています。公式サイトには、歌のある作品とBGM作品の案内、制作の相談窓口があります。 調べるポイント:アーティスト楽曲と映像用音楽で、どちらの実績が自分の依頼に近いかを見る。 公式:会社概要 / 楽曲制作 4.株式会社bransic 会社概要に、クリエイターのマネジメント、音楽制作のプロデュース・コーディネート、スタジオ運営を掲載しています。同ページには、打ち合わせからデモ確認、録音、納品までの制作の流れもあります。 調べるポイント:依頼したい工程と、自分で担当する工程を制作フローに照らして整理する。掲載フローが自分の案件にもそのまま適用されるかは相談時に確認する。 公式:会社概要・制作の流れ 広告 音楽制作とクリエイター支援を調べる 5.株式会社ディグズ・グループ 公式サイトは、楽曲とクリエイターを国内外へ届ける支援を紹介し、ミュージッククリエイティブ事業、作家紹介、制作実績への入口を用意しています。 調べるポイント:制作実績と作家紹介を合わせて読み、楽曲制作とその周辺でどんな支援を行っているかを見る。 公式:事業・作家紹介への入口 6.株式会社一二三 公式サイトでは、アーティスト等の企画・プロデュース、作曲家による楽曲制作、所属クリエイターを紹介しています。音楽以外のコンテンツも扱うため、音楽制作に関係する担当・実績を選んで調べることが大切です。 調べるポイント:「Producer」という肩書きだけで音源制作の担当と判断せず、プロフィールと担当作品を読む。 公式:サービス・所属クリエイター 7.株式会社テレビ朝日ミュージック 公式のクリエイターページは、所属クリエイターと提携クリエイターを分けて紹介しています。楽曲制作依頼とクリエイター応募の入口も別々に用意されています。 調べるポイント:制作を依頼したいのか、自分の作品を応募したいのかを整理してから、目的に合う窓口へ進む。 公式:クリエイター紹介 8.株式会社ホリプロ 音楽事業部 ホリプロの音楽事業部は、作家マネジメントと楽曲提供、アーティスト・劇伴・CM・ゲーム等の音源制作を紹介しています。ここでは独立した別会社としてではなく、ホリプロの事業部として掲載しています。 調べるポイント:音源制作、レーベル、ライブ制作などの業務を分け、自分の相談がどこに当たるかを見る。 公式:音楽事業部の業務案内 制作・収録の連携先まで視野を広げる 9.カレイドスコープ 声優事務所としての案内に加え、公式サイトのSound部門で楽曲制作、ボーカルやナレーション、楽器等の収録対応を紹介しています。ここでは音楽プロデューサーの所属会社と断定せず、制作・収録に関わる企業として掲載します。 調べるポイント:楽曲づくりと声・楽器の収録をどこまでまとめて相談できるか、案件ごとの担当範囲を確認する。 公式:Sound部門を含む事業案内 10.株式会社ブラッシュミュージック(本メディア運営会社) BRUSH MUSICは公式サイトでオリジナル楽曲制作などのサービスを案内しています。WELCOMEMANの公式プロフィールには、音楽プロデューサー・A&R・ビートメイカーという複数の役割が掲載されています。 調べるポイント:音源だけを制作したいのか、活動全体の相談もしたいのかを分け、現在のデモと目標を用意する。 公式:BRUSH MUSICのサービス / WELCOMEMANプロフィール 相談・応募の前に整理すること 依頼したい人は、デモ、参考曲、希望納期、予算の範囲、依頼したい工程をまとめましょう。企業研究をしたい人は、作品だけでなく、募集対象が社員なのか、所属作家なのか、業務提携なのかまで読み分けます。 「採用ページがある」「応募フォームがある」だけでは、希望職種を現在募集しているとは限りません。募集要項や送付方法は、その都度公式サイトで確認してください。この記事では採用中の企業一覧として扱っていません。 まずは3社を選び、気になった作品と担当クレジット、自分が質問したいことを1つずつメモする。それだけでも、名前を眺める企業リストから、具体的な相談の準備へ進めます。 WELCOMEMANの関連動画 会社を選ぶ前に、レーベル・A&Rとの役割の違い、自分の活動段階を整理する補助教材です。掲載企業の紹介動画や、各社への応募条件を説明する動画ではありません。 【音楽業界の真実】レーベル・A&R・予算の本当の仕組み|WELCOMEMAN音楽講義#1 YouTubeで見る 【シリーズ最終回】クリエイターの「現住所」キャリア設計の鉄則|WELCOMEMAN音楽講義#6 YouTubeで見る 仕事と会社をつないで読む 音楽プロデューサーの仕事内容と依頼前の準備 A&Rの働くレコード会社ガイド 公式情報確認日:2026年10月28日。出典は各項目の公式リンク。掲載は編集部による企業研究用の選定で、順位・採用・依頼受諾の保証ではありません。取材記事ではありません。図版:BRUSH MUSIC編集部制作。

  • ライブの翌朝に公式レポートを出すには レーベルが公演前に決めておきたい3つのこと

    大きな公演の翌朝、いくつもの音楽メディアに、同じ写真と同じ文章の「オフィシャルレポート」が並んでいることがあります。10月24日に京セラドーム大阪で開幕したYOASOBIのツアーでも、翌日には各メディアにライブレポートが掲載されました。これは公演が終わってから慌てて作ったものではなく、主催する側が公演前から段取りを決めているからできることです。規模は違っても、インディーズのレーベルや事務所でも同じ準備はできます。 1. 撮影する人と、写真のクレジットを決めておく まず、当日写真を撮る人を手配します。そのうえで、メディアに渡す写真の枚数(3〜5枚ほど)、クレジットの書き方(Photo by 〇〇)、使ってよい範囲を先に決めておきます。公演が終わったその夜に写真を選んで送れるよう、選ぶ担当者も決めておくと、翌朝の掲載に間に合います。 2. 文章を書く人と「解禁時刻」を決めておく レポートの文章を誰が書くのか、ライターに頼むのか社内で書くのかを決めます。ツアー中であればセットリストをどこまで出すかもあらかじめ決めておきます。そして、いつから掲載してよいかという解禁日時を決め、送り先に必ず伝えます。解禁時刻がそろうことで、同じ朝に複数のメディアに記事が並びます。 3. 送り先のリストと、送る形をそろえておく 公演の告知を載せてくれたメディア、アーティストの地元のメディアなど、送り先を公演前にリストにしておきます。送るときは、本文・写真・クレジット・公演情報・問い合わせ先を1通にまとめます。受け取った側が追加で問い合わせなくても記事にできる形にしておくことが、掲載してもらえるかどうかを分けます。 レポートは次の公演の告知にもなる 公式レポートは、その日に来られなかった人に公演の様子を伝え、次の公演やリリースへの入口にもなります。BRUSH MUSIC のメディア「MUSIC NEWS」でも、日本のアーティストのライブやリリースの情報を記事にしています。 関連記事:YOASOBI、アジア10都市ドーム&スタジアムツアー「超惑星」が大阪で開幕 参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「レーベルコピー」

  • YOASOBI、アジア10都市ドーム&スタジアムツアー「超惑星」が大阪で開幕 2027年2月には日本人初のシンガポール・ナショナルスタジアム単独公演

    YOASOBIの国内・アジアドーム&スタジアムツアー「YOASOBI ASIA 10-CITY DOME & STADIUM TOUR 2026-2027 “超惑星”」が、10月24日(土)・25日(日)の京セラドーム大阪公演で幕を開けました。国内5大ドームを回ったあと、2027年1月に台北ドーム、2月にはシンガポール・ナショナルスタジアムへ向かいます。シンガポールの同会場での単独公演は、日本人アーティストとして初めてです。 初日に新曲「KILLA」と朝ドラ主題歌をバンドで初披露 初日の大阪公演では、年内リリース予定の新曲「KILLA」を初めて披露しました。NHK連続テレビ小説『ブラッサム』の主題歌「咲き誇れ」も、バンド演奏で届けたのはこの日が初めてです。バンドは今回からツインドラム編成になり、ストリングスやキッズダンサーも加わる、ドームならではのステージでした。 国内5大ドームから台北、シンガポールへ 国内公演:10月24・25日 京セラドーム大阪/11月7・8日 バンテリンドーム ナゴヤ/11月14・15日 大和ハウス プレミストドーム/11月28・29日 みずほPayPayドーム福岡/12月5・6日 東京ドーム 海外公演:2027年1月9・10日 台北ドーム(台北大巨蛋)/2月20日 シンガポール・ナショナルスタジアム。シンガポール公演は約55,000人を収容する同国最大規模のスタジアムで行われ、本ツアーでは東南アジア唯一の公演です。 YOASOBIは2024年、2025年と2年続けてアジアツアーでシンガポール公演を開き、いずれも完売させてきました。今回はそこから5万人規模に広げての再訪になります。 編集部の視点 小さめの会場で完売を重ね、その結果を根拠に、次は規模を広げて戻る。YOASOBIのシンガポール公演は、海外でファンを育てていく順番をそのまま示しています。国内のドーム公演と海外公演を一つのツアー名でつなぎ、同じ物語として見せる組み方も、アジアを目指す日本のアーティストにとって参考になるはずです。 あわせて聴きたい 出典:BARKS「YOASOBI、ドーム&スタジアムツアー“超惑星”が大阪より開幕」 / PR TIMES(The Orchard Japan)「YOASOBI シンガポール・ナショナルスタジアム単独公演開催決定」 参考にこちらもどうぞ:音楽ビジネス研究所「ライブは営業・曲作りが先」

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