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日本のインディーズアーティストが世界に届くまでに、実際に必要なもの

  • 6 日前
  • 読了時間: 4分

「海外に届けたい」という相談を受けるとき、相談者の大半は「どこに売り込めばいいか」を聞きに来ます。でも実際に詰まるのはそこではありません。楽曲はすでに世界中のストアに並べられる時代です。問題は、並んだあとに何も起きないこと、そして活動を続ける原資が尽きることです。ここでは、日本のインディーズアーティストが世界に届くまでに、実際に何が必要なのかを整理します。

日本のインディーズアーティストが世界へ届けるイメージ
日本のインディーズアーティストが世界へ届けるイメージ

配信はスタート地点でしかない

いまは個人でも Spotify や Apple Music、TikTok に楽曲を届けられます。ZEN PROJECTS の音楽配信でも、180カ国以上・50以上のDSPに配信しています。ただし、並んだだけでは聴かれません。リスナーが楽曲に出会う経路は、実質的に次の3つしかありません。

  • プレイリスト経由:配信登録とは別の作業です。リリース前にピッチングする必要があり、そのためにはリードタイムを取って入稿しなければなりません。

  • 短尺動画経由:言語の壁を越えやすい経路です。日本語の楽曲が海外で伸びるケースの多くは、ここから始まっています。

  • 使われること経由:映像作品、広告、ゲームなどで楽曲が使われること。これはリスナーではなく、使う側の人間に見つけてもらう必要があります。

どの経路も、楽曲を出した直後に成果が出るものではありません。だからこそ、続けられるかどうかが分かれ目になります。

活動が止まる最大の理由は「配信が止まること」

見落とされがちなのが、配信サービスの課金形態です。多くのサービスは楽曲数や年次更新に応じて費用がかかり、支払いを止めると楽曲がストアから消えます。数年かけて積み上げた再生履歴も、リスナーが保存したプレイリストも、そこで途切れます。

ZEN PROJECTS では、音楽配信を PREMIUM MEMBER(月¥1,000/年¥12,000)に含め、曲数無制限にしています。収益はデリバリーやレポーティングの実費を差し引いた純利益を100%還元します。重要なのは金額よりも、会員でいる限り配信が続くという点です。楽曲を残し続けられること自体が、長期で見ると一番大きな差になります。

活動そのものを収益に変える

インディーズで活動を続けるときの難しさは、収益が再生数にしか連動しないことです。再生数が伸びるまでの期間をどう食いつなぐかで、続けられるかどうかが決まります。

ZEN PROJECTS の PREMIUM MEMBER 制度は、ここに対して収益分配という形で答えを出しています。総収益から運営コストで30%を差し引いた利益のうち、半分をクリエイターへ還元し、もう半分を日本の音楽を世界へ届けるための活動資金に回します。還元額は、視聴シェアに加えて活動ボーナスで決まります。

ポイントは、加算されるのが「人気」ではなく「活動」だということです。楽曲の投稿、動画の公開、イベントへのエントリー、SOUND STOCK への楽曲登録、ライブ出演。まだリスナーが少ない段階でも、手を動かしていれば収益側に反映される設計になっています。

海外で使われたときに、お金が戻ってくる状態を作る

海外展開で最ももったいないのは、使われているのに収益が戻ってこない状態です。これを防ぐには、楽曲を出す前の整備が効きます。

  1. 作詞・作曲・編曲のクレジットと持ち分を、曲ができた時点で書面にする。共作の場合は特に重要です。

  2. 著作権の登録を済ませる。放送・演奏・配信などで使われた分は、登録があって初めて分配されます。

  3. 原盤権を誰がどの割合で持つのかを確定させる。著作権とは別の権利で、回収経路も別です。

  4. 配信メタデータを実態と揃える。アーティスト名の表記揺れは、海外では別人扱いになります。

  5. 問い合わせ先を外から見える場所に置く。使いたい側が誰に連絡すればいいか分からなければ、その時点で検討は止まります。

どれも地味ですが、この5つが揃っているかどうかで、年単位の収益ははっきり変わります。

実際にやることは多くない

海外展開という言葉は大きすぎて、何から手をつければいいのか分からなくなります。実際には、楽曲を出し続けられる状態を作り、権利を書面で固め、活動を止めない。この3つを先に回しておけば、チャンスが来たときに受けられる体になっています。逆に、ここが整っていないと、せっかくの機会をその場で逃すことになります。

株式会社BRUSH MUSIC は、音楽制作・配信・出版・エージェンシーを自社で持ち、JASRAC と締結した音楽出版社として、日本のアーティストが世界に届くまでを支えています。

アーティスト活動全般のご相談は MUSIC AGENCY から、権利・体制の整備については BUSINESS SUPPORT から承ります。

 
 
 

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