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  • NexTone 2026年4月度 著作権管理楽曲数発表——JASRAC×NexTone 二大体制下でインディーズが選ぶ著作権管理の実務的判断軸

    株式会社NexTone(東証グロース:7094)は2026年4月20日、同年4月1日時点における著作権管理楽曲数および取扱原盤数を適時開示として公表した。日本国内における音楽著作物管理市場はJASRACと NexTone の二大体制で全体の95%以上を占める構造が継続しており、インディーズ・クリエイターにとって配信代行サービスの選択と並ぶ重要な権利管理の意思決定軸となっている。本記事ではNexToneとJASRACの実務的な選択基準を整理する。 施策概要として、NexToneは1939年設立の業界最大手JASRACに次ぐ第二著作権管理事業者として、近年急速にシェアを拡大してきた。同社の2026年4月1日時点の楽曲数・原盤数開示は、Q1終了直後の四半期適時開示の一環として実施されたもので、インディーズ・クリエイター層の取り込みに継続的に成功している経営実態を市場に示すものとなった。 政策的位置付け/業界文脈として、日本の著作権管理事業者は文化庁長官の登録を受けた事業者が業務を行う構造で、JASRAC(1939年設立、テレビ・ラジオ・配信・カラオケ等の幅広い徴収網)とNexTone(2016年設立、JASRACから移籍するアーティスト・楽曲が増加)の事実上の二大独占体制となっている。両者の主な違いは、(1)分配スキーム(NexToneの方が一部分野で個別分配比率が透明とされる)、(2)受託楽曲の信託契約か非信託管理委託契約か、(3)YouTube・TikTok等のUGC領域での処理方針、にある。 音楽業界への意味/制作実務として、インディーズ・クリエイターが著作権管理事業者を選ぶ際の実務的な判断軸は次の3点に集約される。第1に「想定される楽曲使用先」(地上波・ラジオ中心ならJASRACの徴収網が強い/配信・UGC中心ならNexToneの実務スピードが評価される)、第2に「分配の透明性とスピード」(NexToneは個別分配比率の可視化に努めている)、第3に「移籍可能性」(JASRAC→NexToneへの移籍は近年増加傾向)。配信代行サービス(TuneCore Japan・The Orchard Japan・Mona Records・MeMo+等)との組み合わせ運用も、権利管理レイヤーの選択と直接連動する設計が一般化している。 業界視点として、NexToneのシェア拡大は、業界最大手JASRACの伝統的な徴収網が引き続き優位を持ちつつも、デジタル領域・UGC領域における権利処理の機動性に対するクリエイター側のニーズが高まっていることを示唆する。両社が併存することで、クリエイター側の選択肢が増え、競争による分配率の改善・実務サービスの向上が期待される構造となっている。 編集部視点として、独立系クリエイター(自主制作・配信代行運用)にとって、著作権管理事業者の選択は配信代行と並ぶ基盤的な意思決定だ。CREATIVE LAB登録アーティスト(stim MUSIC・ONGR・Welcomeman Record・BARIKI配下)が楽曲リリース時に検討すべきフレームワークとしては、(1)JASRAC/NexToneのいずれが自分の楽曲使用先構造に適合するか、(2)配信代行サービスとの組み合わせで実務工数がどう変わるか、(3)将来的な移籍可能性を残す契約形態を選択できるか、の3点が中核となる。事業者選択は楽曲のキャリアにわたって影響する基盤判断であり、初期段階での適切な選定が長期収益を左右する。 出典: NexTone公式サイト、日本経済新聞 適時開示、JASRAC公式サイト、TuneCore Japan、We Streamer、フォアキャスト・エンターテイメント。

  • Spotify、音楽ビデオ直接アップロードへ アーティスト管理画面が映像導線に広がる

    SpotifyがSpotify for Artistsを通じて、アーティストが音楽ビデオやライブ動画を直接アップロードできるベータ機能を発表した。音源配信の管理画面が映像発信の入口にもなることで、YouTube中心だったミュージックビデオ流通の力学が少しずつ変わり始めている。BRUSH MUSIC BUSINESS NEWSでは、アーティスト、レーベル、配信施策にとっての意味を整理する。 Spotify for Artistsが動画の入口になる Musicmanは7月9日、Spotifyが6月17日にSpotify for Artistsを通じて、アーティストがフル尺の音楽ビデオやライブ動画を直接アップロードできるようにしたと報じた。現時点ではベータ版の位置づけだが、音源の配信実績やプロフィール管理と同じ場所で映像施策を扱える点が大きい。 出典: Musicman ニュース https://www.musicman.co.jp/news YouTube対抗ではなく、導線の複線化 この動きは、単純なYouTube対抗だけで見るより、ファン接点の複線化として捉える方が実務的だ。YouTubeは検索、拡散、共有に強い。一方でSpotify上の動画は、聴取中のリスナーをそのまま映像体験へ誘導できる。アーティスト側にとっては、音源リリース、Canvas、Clips、プレイリスト、動画を組み合わせる設計が重要になる。 BRUSH MUSIC視点 日本のアーティストが海外に届ける時、MVは単なる宣伝素材ではなく、歌詞、演奏力、ライブ感、世界観を一度に見せる営業資料でもある。Spotify上で動画を扱える範囲が広がれば、海外リスナーの発見から保存、再生、フォローまでの導線が短くなる。今後は動画の有無だけでなく、どの曲にどの映像を置くかが配信戦略の一部になる。

  • Creepy Nuts「Mirage」MVで示すアニメ連動の強さ 海外認知を押し広げる次の一手

    ▶ 代表動画: https://www.youtube.com/watch?v=ce6yxES9oLA Creepy Nutsの「Mirage」は、アニメ『よふかしのうた Season2』のオープニングテーマとして展開され、公式MVでも夜の幻想感を強く打ち出している。アニメ、MV、海外ツアーの流れが重なることで、Creepy Nutsの国際的な認知はさらに広がっている。BRUSH MUSIC NEWSでは、その現在地を整理する。 アニメ主題歌が海外導線になる Creepy Nutsは「Bling-Bang-Bang-Born」「オトノケ」に続き、アニメとの接点を通じて海外リスナーとの距離を縮めてきた。「Mirage」も『よふかしのうた Season2』のOPテーマとして、作品ファンと音楽ファンの両方に届く導線を持っている。 MVが世界観を補強する 代表動画には「Mirage」の公式MVを設定した。夜、幻影、疾走感のある映像は、アニメ文脈を知らない視聴者にも楽曲のムードを伝えやすい。MVは、海外メディアやプレイリスト以外の入口として機能する。 BRUSH MUSIC視点 日本の楽曲が海外へ広がる時、アニメは非常に強い入口になる。ただし持続的な認知には、公式MV、ライブ映像、ツアー実績が必要だ。Creepy Nutsはその三点を重ねながら、ヒップホップを日本発のグローバル文脈へ押し出している。 関連動画 関連動画: https://www.youtube.com/watch?v=ce6yxES9oLA 関連動画: https://www.youtube.com/watch?v=210R0ozmLwg 関連記事: https://www.zen-projects.com/post/xg-the-core-europe-tour-x-pop-20260708 https://www.zen-projects.com/post/yoasobi-north-america-tour-e-side-4-20260708 https://www.zen-projects.com/post/babymetal-metal-hammer-global-song-archive-20260708 出典 Creepy Nuts official YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=ce6yxES9oLA Call of the Night / Creepy Nuts context: https://en.wikipedia.org/wiki/Mirage_(Creepy_Nuts_song)

  • Number_i、WME契約と『3XL』で強める海外展開 日本発ボーイズグループの次の一手

    Number_iは、国内での強いファンダムを土台にしながら、海外エージェンシーとの接点や大型リリースを通じてグローバル導線を広げている。『GOAT』以降の映像表現、ダンス、ヒップホップ色の強いサウンドは、J-POPの枠を越えた見え方を作ってきた。BRUSH MUSIC NEWSでは、Number_iの海外展開を整理する。 WME契約と海外活動の意味 Number_iについては、2026年にWME Groupとの海外活動に関する動きが報じられている。国内マネジメントと海外エージェンシー機能を組み合わせる形は、日本のアーティストが海外ライブ、フェス、メディアへ接続する上で重要な設計だ。 参考: Number_i 概要 関連動画

  • XG、ワールドツアー『THE CORE』より「Tippy Toes」ライブ映像を公開 世界展開を加速

    ▶ 代表動画: https://www.youtube.com/watch?v=vJ1Yrh7_SSw XGが、ワールドツアー『THE CORE』国立代々木競技場第一体育館公演から「Tippy Toes」のライブ映像を公開した。デビュー曲を現在のツアー文脈で見せ直す動きは、XGのグローバル展開とライブブランド形成を同時に進めるものだ。BRUSH MUSIC NEWSでは、その意味を整理する。 XG公式サイトの7月6日付ニュースでは、「Tippy Toes」のライブ映像公開が案内されている。XGは『THE CORE』を軸にツアーを進めており、ライブ映像は会場に来られない海外ファンにもステージの完成度を伝える重要なメディアになる。 出典: https://xgalx.com/xg/news/detail.php?id=1134566 BRUSH MUSIC視点: グローバルアーティストにとって、MVとライブ映像は役割が違う。MVが世界観を伝えるなら、ライブ映像は実在する熱量と動員力を証明する。XGのようなグループでは、その両方が海外営業の材料になる。 関連動画: https://www.youtube.com/watch?v=CwLAJQ359a0 / https://www.youtube.com/watch?v=OTEIqbwvJ08

  • 藤井風『Live at Apple Music Radio』配信 Zane Lowe番組から見える海外接続

    ▶ 代表動画: https://www.youtube.com/watch?v=HA3WzXw8vM8 藤井風がApple Music RadioのZane Lowe Showで披露した「You」「Okay, Goodbye」の音源と映像をまとめたEP『Live at Apple Music Radio』が配信された。海外音楽メディア/プラットフォーム上でのライブ表現は、国内ヒットを越えてアーティスト像を伝える重要な導線になっている。 公式サイトによると、このEPには4月に番組内で披露された2曲のAudioとMovieが収録されている。スタジオライブやラジオ番組でのパフォーマンスは、楽曲そのものだけでなく、声、演奏、英語圏リスナーへの距離感を伝える場でもある。 出典: https://fujiikaze.com/news-article/news260623/ BRUSH MUSIC視点: 日本のアーティストが海外で見つかるには、MVだけでなく、ラジオ、セッション、プレイリスト、ライブ映像が重なった立体的な露出が必要になる。藤井風のApple Music Radio展開は、その実例として参考になる。 関連動画: https://www.youtube.com/watch?v=7E9ZXITzgcc / https://www.youtube.com/watch?v=OodEsjZ88TQ

  • 桑田佳祐「夏祭りツアー 2026」年末追加7公演を発表——全国13カ所29公演、ソロ自身最大規模のアリーナツアーに

    桑田佳祐のソロアリーナツアー「桑田佳祐 夏祭りツアー 2026 supported by カンロ」に、年末の追加公演が急遽決定した。12月に愛知・日本ガイシホール、大阪城ホール、横浜アリーナの3都市で計7公演を追加し、ツアーは全国13カ所29公演へ拡大。ソロとしては自身最大公演数のアリーナツアーとなる。 追加日程は愛知が12月16日・17日、大阪が12月22日・23日、横浜が12月28日・30日・31日。チケット受付等の詳細は2026年秋頃に発表予定とされている。 ツアー本編と並行して、TVアニメ『あかね噺』オープニング主題歌の新曲「人誑し / ひとたらし」のMVが6月23日にプレミア公開された。200名超が出演するキャリア史上最大規模の撮影となったことも話題を集めている。 大型アリーナ公演の年末追加は、需要がチケット供給を大きく上回っていることの表れ。ライブ市場が拡大を続ける中で、世代を横断して動員できるアーティストの希少価値は一段と高まっている。 近作も併せて: 「祭りのあと」 公式チャンネルではソロ初期の代表曲「祭りのあと」のフルバージョンMVも公開されている。ツアータイトルとも響き合う一曲で、長いキャリアの中での表現の一貫性を感じさせる。 編集部視点では、新曲タイアップ・大規模MV・ツアー拡大が連動する今回の動きは、ライブを核に据えたベテランアーティストの持続的な活動モデルの見本と言える。 出典: サザンオールスターズ公式サイト、音楽ナタリー、CDJournal(2026年6月〜7月報道)

  • Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』が示した、J-HipHopが世界へ届く最短距離

    Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』は、アニメタイアップ、ショート動画、ダンスチャレンジ、ラップスキルが重なり、J-HipHopの海外認知を大きく押し広げた楽曲だ。リリースから時間が経っても、海外リスナーにとって日本語ラップへ入る入口であり続けている。BRUSH MUSIC NEWSでは、このヒットの構造を整理する。 アニメとSNSが作った海外入口 同曲はアニメ『マッシュル-MASHLE-』との接点を持ち、SNS上のダンスチャレンジでも拡散した。日本語の高速ラップでありながら、フックの強さと動きやすいリズムが海外リスナーにも伝わりやすかったことが大きい。 参考: Bling-Bang-Bang-Born 概要 BRUSH MUSIC視点: ラップの翻訳前に、リズムが届く 海外展開では歌詞翻訳も重要だが、その前に耳と身体が反応する設計があるかが大きい。Creepy Nutsの成功は、日本語ラップでもリズム、キャラクター、映像が揃えば世界に届くことを示している。

  • 藤井風 × Elmiene「Comets + Gold」公開 日本発R&B/ソウルが海外コラボで広がる

    ▶ 代表動画: https://www.youtube.com/watch?v=7E9ZXITzgcc 藤井風と英アーティストElmieneによるコラボレーションシングル「Comets + Gold」が公開された。藤井風の海外展開は、英語作品やワールドツアーだけでなく、同時代の海外アーティストとの制作接点へ広がっている。BRUSH MUSIC NEWSでは、このコラボが示す日本発R&B/ソウルの可能性を整理する。 藤井風公式サイトでは、「Comets + Gold」のリリースとMV公開が告知され、Elmieneと藤井風のコメントも掲載された。Elmieneは藤井風のコードやハーモニーへの理解を評価し、藤井風もElmieneのソウルに惹かれたと語っている。単なる客演ではなく、音楽的な相互理解から生まれたコラボとして見える。 出典: https://fujiikaze.com/news-article/news260618/ BRUSH MUSIC視点: 海外展開では、現地市場へ売り込むだけでなく、海外アーティストと同じ制作言語で交わることが強い導線になる。藤井風のケースは、日本語/英語、J-POP/R&B/ソウルの境界を柔らかく越えるモデルだ。 関連動画: https://www.youtube.com/watch?v=HA3WzXw8vM8 / https://www.youtube.com/watch?v=OodEsjZ88TQ

  • ≠ME「愛くださいませ」がBillboard JAPAN Hot 100で総合首位——12th両A面シングルがグループの勢いを示す

    ≠MEの12th両A面シングル表題曲「愛くださいませ」が、7月1日公開のBillboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”(6月22日〜28日集計分)で総合首位を獲得した。メンバーからは「感謝の気持ちとたくさんの愛をこれからも皆さんにお届けしていきたい」とコメントが到着している。 「愛くださいませ」は6月24日リリース。グループ史上でも高難度とされる振付が話題で、本編MVに加えてOne-Take Dance版、Dance Practice版、Position Shuffle版など複数のパフォーマンス映像が公開され、多角的に楽曲を展開している。 フィジカルセールスを軸にしつつ、ダンス動画やショート動画で接触回数を積み上げる手法は、現在のアイドルシーンにおけるチャート戦略の主流。複数バージョンのMV公開は再生回数の分散を恐れず総接触量を最大化する設計だ。 Billboard JAPANのチャートはセールスとストリーミング、動画再生など複合指標で構成されるため、総合首位はファンダムの熱量と一般リーチの両立を示す指標として業界内でも注目される。 近作も併せて: 「ここでファーストキッス」 両A面のもう一方の表題曲「ここでファーストキッス」もMVが公開中。対照的な世界観の2曲を同時展開することで、グループの表現の幅を提示している。 編集部視点では、両A面2曲でテイストを描き分けつつ映像資産を厚く積む≠MEの手法は、リリース1回あたりの話題総量を増やす王道設計。チャート構成指標を意識した映像戦略は、インディーズのクリエイターにも応用余地がある。 出典: Billboard JAPAN Daily News(2026年7月報道)

  • 音楽業界の資金調達、2026年第1四半期は約46.6億ドル——大型カタログファンドとAI関連投資が牽引、ディール数は前年同期を上回る

    音楽業界の2026年第1四半期(1〜3月)における資金調達総額が、隣接産業を除くコア領域で約46.6億ドル(約7,300億円)に達したことが、Digital Music Newsの集計で明らかになった。コア領域のディール数は18件と、前年同期の12件を上回るペースで推移している。 内訳では大型のカタログ投資が目立つ。ソニー・ミュージックグループとシンガポール政府系ファンドGICによる約20億ドル規模と報じられるカタログファンドを筆頭に、Domain Capital Groupの第2号エンタテインメントファンド(7.68億ドル)が続く。テクノロジー側では音声AIのElevenLabsがシリーズDで5億ドルを調達し、Create Music Groupも4.5億ドルのエクイティ・デットを確保した。 業界文脈としては、低金利期に活発化した楽曲カタログ投資が、安定キャッシュフロー資産としての評価を確立したまま継続している点が大きい。同時に、AI音声・AI音楽系スタートアップへの大型投資が資金フローの新たな柱として定着しつつある。 音楽クリエイターや独立系レーベルにとっては、カタログの資産価値が引き続き高く評価されていることは、楽曲権利の保有・管理戦略を考えるうえで追い風となる。一方で、資金の重心が権利資産とテクノロジーに寄るほど、新人開発(A&R)への投資配分がどう変化するかは注視が必要だ。 業界視点では、2026年通年でも調達額が記録的水準に達するかが焦点となる。特にAI関連は権利処理の枠組み整備と並行して投資が進んでおり、ライセンスインフラを持つ事業者への評価が高まっている。 編集部としては、こうしたマクロの資金動向が、最終的にアーティストへの分配構造にどう波及するかを引き続き追いかけたい。カタログ偏重の 投資トレンドの中でも、現役クリエイターの新作が正当に評価される市場設計が問われている。 出典: Musicman (https://www.musicman.co.jp/business/720700) / Digital Music News

  • Netflixへの楽曲提供はメジャーレーベル所属が有利に——MUSEXPOパネルが明かす映像シンク獲得の実務とピッチの最前線

    映像作品への楽曲提供(シンクライセンス)をめぐり、Netflixへの楽曲ピッチではメジャーレーベル所属アーティストが構造的に有利になっている実態が、米カリフォルニア州バーバンクで開催された音楽ビジネスカンファレンス「MUSEXPO」のNetflix音楽チームによるパネルディスカッションで語られた。 パネルによれば、メジャーレーベルは専任チームがNetflixに対して継続的に楽曲をピッチしており、特に金曜日が新進アーティストや新曲を売り込む重要な曜日になっているという。さらにレーベル側は、ナパバレーの「Live In the Vineyard」やコロラド州の「Elevation」といった完全プライベートのイベントや招待旅行を企画し、プラットフォーム側の音楽チームとの関係構築に多額の投資を行っている。 業界文脈としては、グローバル配信作品におけるシンク枠が、楽曲の長期的なストリーミング再生とカタログ価値を押し上げる重要チャネルになっていることが背景にある。ヒットドラマへの楽曲起用が数十年前のカタログ曲を再ブレイクさせる事例は、すでに繰り返し実証されてきた。 独立系のクリエイターや小規模レーベルにとって、この構造は参入障壁にもみえる。一方で、音楽スーパーバイザーへの直接ピッチ、シンク専門エージェントやディストリビューターのシンク部門の活用、メタデータと権利情報の整備といった実務面の積み上げで、機会を獲得する道筋は残されている。ワンストップで権利処理できる楽曲は、選定側にとって明確な利点となる。 業界視点では、映像プラットフォームの音楽予算が拡大を続けるなか、シンクは録音・出版の両面で収益化できる数少ない成長領域であり、日本の楽曲にとっても海外展開の現実的な入口となりつつある。 編集部としては、日本のクリエイターがグローバルのシンク市場にアクセスするための情報格差を埋めることが、今後ますます重要になると考えている。権利情報の整備と英語メタデータの標準化は、その第一歩だ。 出典: Musicman (https://www.musicman.co.jp/business/719955) / MUSEXPO

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