EDM旋風がまるで十数年前かのように一気に時代が変わっていってるのは皆さんも耳で肌で感じていると思います。
今テクノロジーの進化で音楽制作環境もかなり大きく変わり、AIが作曲する実験も数多く出ており、実際にAIアーティストがデビューもしています。
そんな中、ジャジーなギターリフを中心に展開し生演奏かつソウルフルなサウンドを魅せる「Tom Misch」がついに来日決定。
昨年のサマーソニック大阪で見たときは、落ち着いたステージにすごくスローな雰囲気もありつつ、ノリのいいビートが入ってくると一気にテンションが上がった記憶が蘇える。
世界のトップエンターテインメントのショーを見る!というよりは音楽の本質「耳」で生演奏を聞き心地よさを覚えるアーティストであることは間違いありません。
Tom Mischはイギリス、ロンドンを拠点に活動するビートメイカー、プロデューサー、シンガー・ソングライター。精神科医である父親がバイオリン奏者の顔を持つなど、家族がみな「アーティストかミュージシャン、あるいは俳優」という芸術一家に育ったトム・ミッシュは、幼い頃から父親にクラシックのコンサートやオペラに連れられて育ち、4歳でバイオリンを始め、姉の影響で9歳でギターを弾くようになったという。ギターに夢中になり、大学でジャズ・ギターを学ぶ一方で、15歳でJ・ディラの音楽に出会い、衝撃を覚えた彼は、DTMで自らビートを作り始めるようになり、Soundcloudを中心に楽曲を発表し始める。2013年、18歳の時に姉妹のローラ・ミッシュ(Laura Misch)のサックスをフィーチャーした“Follow”を発表したところ、これが人気キュレーション・メディア「Majestic Casual」にピックアップされたことにより、いきなり10万回再生を記録。またこれまでにノヴェリスト、ロイル・カーナー、ザック・アビル、カーモディ、ジョーダン・ラカイ、FKJ、アルファ・ミストといった多くのMCやシンガーとのコラボレーションも高い評価を得ており、2018年には待望のファースト・フル・アルバム『Geography』をリリースしサマーソニックにも出演した。
まずはこちらのミュージックビデオをご覧ください。
ファッションテイストも60年代〜80年代あたりを意識されておりブラックミュージックのテイストを非常に強く感じ、さらに生演奏をダイレクトにレコーディグスタジオで収録しているストーリーはまさにTom Mischの音楽は生演奏がそのまま音源になったようなイメージを彷彿している。
リズムがブラジル音楽愛を感じさせるサンバ・テイストの“It Runs Through Me”は、ここには、90年代に「ニュースクール」と呼ばれた新たなトレンドの担い手として米ヒップホップ界をリードしたベテラン・ヒップホップ・グループのデ・ラ・ソウル(De La Soul)が参加している。当初はQティップ(Q-Tip)にオファーをしていたという話もある。
続いて見ていただきたいのが、NPRに出演しているライブです。こちらもナチュラルにすごくストレートに伝わってきます。
そして最後にご覧いただきたいのが10分で楽曲制作するというサブミッションメディア「AGAINST THE CLOCK」での映像です。Logicを使いこなし、キーボードでビートを刻み、バイオリン、ギターと順番に重ねていきます。
ここで一番注目したいのは、ベースのフレーズをギターで弾いて、ソフトでオクターブ下げたシーン。ベーシストも唾をのんでしまう自由な発想に驚きました。大切なのは音質ではなく、直感をいかに早く鮮度を保った状態で制作していくことが大事かが感じ取れます。
そんなTomMischの来日公演でのライブ是非大阪IMPホールはこちら。
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